家系ラーメン集◎横浜「せんだい」

 

 日頃よりツイッターでグダグダと言葉を垂れ流しているが、これはフォロワーのタイムラインを独りよがりで埋めてしまう行為でもあるため、かねてからブログの開設を考えていた。

 よって、このブログを開設することとする。試運転として選んだトピックは、著者の趣味のひとつでもある「家系ラーメン」だ。“家系”については、以前よりmixiでこっそり備忘録的なレポートを残していたが、これを機に媒体を変えてみようと思う。

 

 さて、それでは、本題に入ってみることにする。

 

 今回訪れたのは横浜駅西口より徒歩5分程のところに、今年新しくオープンしたお店

「せんだい」だ。

 

 “横浜家系ラーメン”というだけあって、家系の発祥は横浜である。家系の系譜を辿り、たどり着くのが、家系総本山「吉村家」。現在、横浜駅西口から徒歩10分ほどのところに店を構えている。つまり、横浜駅西口エリアは家系総本山のお膝元、というわけだ。

 

 しかし、このエリア、意外にも家系ラーメン店が少ない。(総本山を目の前に、家系を名乗って店を構える店主の心理を想像すれば自ずと原因がわかりそうではあるが・・・) 横浜駅周辺エリアで家系といえば、モアーズを抜けてしばらく歩いた鶴屋町エリアに「町田商店」「鶴一家」があるが、駅周辺というにはアクセスが悪い。あるいは東口をずっと抜けてスカイビルにある「壱八家」という選択もあるが、ここに辿り着くには駅からかなりの道のりだ。

 

 先に述べた総本山「吉村家」もダイエーの向こう側で(横浜ローカル情報が続いて申し訳ない、、)、駅周辺にいるならば移動が大変。しかも無論、ここは行列が絶えない。

 

 さて、今回紹介する「せんだい」はというと、西口のバスロータリーから少し出て、ベイシェラトンの裏だ。オフィス街方面の、しかも路面からすこしビルにめり込んだようなところに門を構えるため、見つかりづらい。ともあれ、横浜駅から近いところに家系ラーメン店がオープンしたとあって、筆者は興奮した。

 

 前置きが長くなったが、このブログはあくまで試運転だ。殴り書きの読みづらい文章はお恥ずかしい限りであるが、流し読みでお付き合いいただければ幸いである。

 

 扉を開けると、食券販売機が目に入るが、これが新鮮な見た目。某黄色い牛丼チェーン店のそれと同じような出で立ちに、多少たじろぐような気分であったが、画面が勧めるがままに、ラーメンを選ぶ。

 

 普段ならば、どれどれ、と様子を伺わんばかりにスタンダードなラーメンをオーダーするが、この日はなぜかトッピングの白髪ネギに食指が動いた。

 

f:id:glhistory:20171028012514j:plain


 初めからトッピングしたのは、この店の味を確かめるために不要なチョイスだったかなー、とプチ後悔したのも杞憂、白髪ネギは別皿で持ってきてくれた。ナイス。

 

 「せんだい」は鶴ヶ峰に本店を構えるそうだが、駅から随分と遠く、アクセスは最悪だと友人から聞いていた。しかし、横浜店、そして立て続けに東急東横線日吉駅にもオープンしたらしく、アクセスは抜群。もともと人気のあった「せんだい」ファンには願ってもない吉報が2017年は立て続けに2軒。

 

 スープをいただく。豚骨スープの粘度が高めのスープの舌触りは少しざらつきがあり、醤油のガツンとした塩気のあとに、様々な味がやってくる。様々な味といっても、具体的になんの食材が使われているかを明答できるほどの舌は持ち合わせていないが、ザラっとした舌触りと、後味の香りは、かつて東池袋に存在したつけめんの名店、大勝軒のアイディアを本流に持ち、現在幾多のつけめん店に使われている魚介豚骨スープを彷彿とさせるものであった。

 

 あとで調べてみると、どうやらニシンの一種を出汁に使っているようだ。これは珍しい。家系ラーメンといえば「醤油豚骨」(※豚骨醤油の順番ではない)と言われる通り、醤油のガッツリ濃い味に、豚骨がしっかりボディのスープが代表されるが、ここに魚介が入ってくることで、印象はかなり個性的なものとなる。これが駅からアクセスが最悪でも本店が名店と謳われてきた所以ではないだろうか。

 

 筆者の好み的には、醤油、豚骨、魚介、と複雑な味になって、家系を楽しむ集中力が幾分削がれる気がしたが、白髪ネギを頼んでいたのが功を奏した。淡麗なネギの絡みが、複雑な濃厚スープを一刀両断。白髪ネギに“GABAN”をふりかけてやると一層よい。

 

 訪問から執筆まで時間を隔てており、麺などの印象は忘れてしまったが、細かいことはさておき、横浜駅に好アクセスな家系がオープンしただけで、家系ファンとしては興奮に値するニュースである。フリークな皆様も、『横浜に来たんだから家系だろ〜!』なんていうランチの選択肢に、加えてみてはいかがであろうか。